狭野神社

狭野神社(さのじんじゃ)
神話とのゆかり
ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの間に生れた火遠理命(ホオリノミコト)=山幸彦は海の神の大綿津見神の娘である豊玉姫(トヨタマヒメ)と結婚します。二人の間に生まれた子である日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊(ヒコナギサタケウガヤフキアエズノミコト)は、母親である豊玉姫の妹の玉依姫(タマヨリビメ)と結婚し、4人の子を授かります。その第4子が神日本磐余彦天皇(カンヤマトイワレビコノスメラミコト)、後の神武天皇です。
神武天皇は御幼名を狭野尊(サノノミコト)と言い、この地でご誕生されたと言われています。狭野神社から西へ1kmほど離れたところに、狭野神社の元宮である皇子原神社があり、生誕の地とされています。

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神社の由緒
第五代孝昭天皇のころにこの地に創建されたと伝えられています。その後幾度かの霧島山の噴火により焼失しており、一時は高原町西麓の地に仮殿を設け奉遷していましたが、慶長十五年(1610年)に現在の狭野の地に新たに社殿を造り直しています。
事始めの神(国家安寧・国家鎮護)として崇められ、事業所安全、厄除開運、交通安全、子供の守り神、長寿のご利益があると伝えられています。
また、当社は六社権現の一社としても数えられ、霧島修験道の大寺としても厚い信仰を集めていました。

みどころ
1kmも続く長い参道
狭野神社には駐車場が3箇所あります。1箇所目は二の鳥居のところ、2箇所目は南参道鳥居のところ、3箇所目は拝殿の西側60mほどの西参道入口のところにあります。
時間がない人や足腰に自信のない方は西側の駐車場をおすすめしますが、狭野神社の厳かな雰囲気を感じ取りたい方は、ぜひ二の鳥居から約1kmほどある参道を通ってみてください。(一の鳥居のところには駐車場がありませんので、車のまま通過してください)
距離は少々ありますが、長い参道を歩いていくうちに身の穢れが清められて澄んだ心になっていくのを感じることができます。
また、二の鳥居の横には猿田彦神社もありますので、併せて参拝されてみてはいかがでしょうか。

狭野杉
樹齢400年、樹高61m、目通り6~7m、根本は9mある神社拝殿入り口横にある御神木の狭野杉。
慶長4年(1599年)に薩摩藩主島津義弘の命により重臣新納武蔵守忠元が植樹したと伝えられています。参道から続く1kmにも及ぶ杉並木は大正13年には国の天然記念物「狭野の杉並木」として登録されました。その見事な景観は日本一であったそうです。

水神社
霊峰高千穂の峰に降り注ぐ水雨が山岩を抜け、神水霧島裂罅水としてこの土地を麗し、崇められ、信仰の対象ととして水神社が創建されました。
この社では、水神様と山ノ神様が祀られており、社殿後輩に望む老杉狭野杉は御神木より50年の後に植栽されたと伝えられており、樹高58m、幹回りは5.3mもあります。
水神社のご利益は延命長寿をもたらす若返りの神として鎮座されているそうです。

猿田彦神社
御祭神の猿田彦命はニニギノミコトが降臨される際に、高天原から葦原中国を煌々と照らし、道案内をつとめたとされる神様です。
また、ここ高原町は、高天原の地としても伝承され町名の由来となっているそうです。天照大神からニニギノミコトへ託された稲穂は、一粒で一万の実をつける「一粒万倍」のご利益として伝承されており、ここ高原町も水稲や畜産が発展してきたそうです。

御朱印
御朱印は拝殿横の社務所で頂けますが、書置きで初穂料は600円です。神武天皇の誕生地と記載されています。
社務所での御朱印の受付は午前9時から午後4時までです。

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