霧島六社権現

霧島六社権現

霧島六社権現(きりしまろくしゃごんげん)

霧島六社権現とは

宮崎県と鹿児島県の県境にある高千穂の峰を中心とする霧島連山の周辺にある6つの神社の総称で、西暦900年代に日向(宮崎県)や筑前(福岡県)などで修験道の山岳修業を行っていた性空上人によって創建または再建された神社です。
御祭神は、古事記を基にした日本神話に登場する「日向三代」の神々とゆかりが深く、それぞれの神を祀っていますが、元々は自然崇拝である山岳信仰の修験道の拠点として創建されたようです。度々噴火する霧島火山が神々の怒りによるものとして、畏怖の念から霧島山が信仰の対象となったようです。実際に各神社とも幾度か火山により焼失・再建・遷座されています。
中世のころは、霊験あらたかな神聖な場所として、霧島山を信仰の対象とした修験道の修行道場としてかなり繁栄していたそうです。
現在は夷守神社が明治時代に霧島岑神社に合祀され5つとなっておりますが、今でも様々な伝説とともにその霊験が語り継がれており、強力なパワースポットとして人気を集めています。
以下の神社が霧島六社権現となります。

 ※「六所権現」という表現もありますが、この場合の「所」とは神仏を数えるのに用いられる言葉であり、場所を示す「所」ではありません。

霧島東神社参道

パワースポット巡りのドライブコース

六社権現は霧島山周辺にあるため、1日で回ることも可能です。パワースポットを巡るドライブコースとしてもおすすめです。六社権現の神社は、宮崎神話とゆかりのある場所も多いので、各神社のリンクから神話とのかかわりを事前にご覧いただいてドライブに行かれるとより楽しめると思います。
また、各神社を訪れる際に御朱印を集めていくのも楽しいと思います。これを機に御朱印集めにはまってみてはいかがでしょうか。
おしゃれで使いやすく価格も手ごろなおすすめの御朱印帳を紹介しますのでご覧になってみてください。

おすすめの御朱印帳

<モデルコース>
宮崎市出発(9:00)→ → <宮崎IC---都城IC> → → 東霧島神社(10:00 移動時間1時間)→ → 霧島峯神社(11:20 移動時間30分)→ →狭野神社(11:50 移動時間10分)→ → <昼 食>→ →霧島東神社(13:30 移動時間15分)→ →霧島神宮(15:00 移動時間30分) → →<都城IC---宮崎IC>→ → 宮崎市着(17:30 移動時間1時間半)
※所要時間は目安です。道路状況によって変わります。

各神社の紹介

  • 霧島岑神社/きりしまみねじんじゃ
  • 住 所:宮崎県小林市大字細野4937番地
    主祭神:瓊々杵尊(ににぎのみこと)
    特 徴:神社入り口の仁王像と木々のトンネルの参道階段が見どころ
    詳 細:霧島岑神社詳細ページ

  • 狭野神社/さのじんじゃ
  • 住 所:宮崎県西諸県郡高原町大字蒲牟田117
    主祭神:神武天皇(じんむてんのう)
    特 徴:神武天皇御生誕の地。一の鳥居から続く長い参道が見どころ
    詳 細:狭野神社詳細ページ

  • 東霧島神社/つまきりしまじんじゃ
  • 住 所:宮崎県都城市高崎町東霧島1560
    御祭神:伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
    特 徴:十束の剣で切った神石や振り向かずに上る鬼磐階段が見どころ
    詳 細:東霧島神社詳細ページ

  • 霧島東神社/きりしまひがしじんじゃ
  • 住 所:宮崎県西諸県郡高原町祓川
    御祭神:伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)
    特 徴:社宝社宝天之逆鉾と龍神が棲む御池が見どころ
    詳 細:霧島東神社詳細ページ

  • 霧島神宮/きりしまじんぐう
  • 住 所:鹿児島県霧島市霧島田口2608−5
    御祭神:瓊々杵尊(ににぎのみこと)
    特 徴:国宝の社殿や強力なパワースポットの山神社が見どころ
    詳 細:霧島神宮詳細ページ

性空上人(しょうくうしょうにん)

性空は、平安時代中期の天台宗の僧で俗名は橘善行。橘家(たちばなけ)という名門貴族の子として京都で生まれており、36歳の時に慈恵大師良源に師事して出家しました。
早くから山岳仏教を背景とする法華経持経者として知られ、霧島山や肥前国脊振山で修行をおこない、存命中から多くの霊験があったことが伝えられています。
霧島山の修行では霧島六社権現を整備し、このほかにも高原町の霞神社やえびの市の白鳥神社の整備もおこなっており、この2つの神社を入れて性空上人が整備した神社を六社とすることもあるようです。
霧島東神社には性空上人の像もありますので、六社権現巡りをされたときはぜひ足を運んでみてください。

happyencounter

霧島山のミステリー

山岳信仰が盛んだった霧島山周辺に巨石信仰の対象となった巨石(磐座/イワクラ)の遺跡がありますが、これらを結ぶと、なんと北斗七星を正確に写し取った形になります。しかも、北斗七星は柄杓の形をしていますが、杓の部分には御池がすっぽりと入り、まるで高千穂の峰の噴火を御池の水をかけて消すような配置になっています。
さらに、これらの巨石遺跡で作る北斗七星から見た高千穂の峰の位置が北極星としたとき、天体の上ではその側を天の川が通っていますが、なんと、地形上でも天降川(あもりがわ)が流れています。

北斗七星をかたどる7つの磐座は以下の場所になりますが、これらの場所は、

 ①高台にある
 ②磐座がある
 ③高千穂の峰が見える

という点が共通するそうです。

願い事が叶うパワースポット!?
この7つの神社全てを1日でお参りしたら願い事が叶ったという人もいます。霧島山を畏敬する山岳信仰の名残を感じながら回ってみてはいかがでしょうか?
お参りする際は、住吉神社から順に参ると良いということです。

実際に回ってみました>>>霧島山の巨石信仰と北斗七星のミステリー

霧島の北斗七星

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