霧島神宮(きりしまじんぐう)
霧島神宮(きりしまじんぐう)
神社の由緒
御祭神は、主祭神に瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を奉斎し、相殿に木花咲耶姫尊(このはなさくやひめのみこと)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)、豊玉姫尊(とよたまひめのみこと)、鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)、玉依姫尊(たまよりひめのみこと)、神倭磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)の六柱が配祀されています。
古書「古事記」に瓊瓊杵尊が日向の国高千穂に天降りしたと伝えられている霊峰高千穂の峰が本殿の背後に聳え立っています。
社殿の創建は、欽明天皇の御代(6世紀)と伝えられていて、本宮は高千穂の峰の山頂付近にありましたが噴火による焼失を繰り返し、村上天皇の御代(950年:天暦年間)に天台宗の僧である性空上人が高千穂河原に再興奉遷しました。しかし、その後も幾度かの噴火や火災による再建を繰り返し、1484年(文明16年)に現在の地に再興されています。しかし、ここも幾度も炎上し、現在の社殿は1715年(正徳5年)に再建されたもので、約300年の歴史を持っています。
1989年(平成元年)には国の重要文化財に、2022年(令和4年)に本殿・幣殿・拝殿が国宝に指定されています。
また、霧島神宮は霧島山を信仰対象とする山岳信仰の修験道場の拠点として霧島六社権現の一つに数えられる神社です。
みどころ
国宝指定の社殿
現在の社殿は1715年(正徳5年)に島津吉貴公によって再建されたもので、写真正面の勅使殿から登廊下を経て拝殿、幣殿、本殿と続きます。このうち、本殿・幣殿・拝殿が国宝に、勅使殿および廊下は重要文化財に指定されています。
霧島神宮の主要な建物は、丸彫り彫刻や絵画で装飾され、漆塗りに極彩色と朱塗りで仕上げられ豪華な仕様となっています。
御神木
本殿のある境内敷地内にある御神木は、メアサ杉(蒲生杉)です。屋久杉と並んで鹿児島県を代表する杉の品種で、別名霧島杉とも呼ばれ、南九州一帯の杉の祖先とも言われている杉です。樹齢はおよそ800年、高さ38メートル、幹回りは7.2メートルもあります。
御神木に宿る神様!?
社殿のある境内の外側から御神木の枝の部分を見ると神様が手を合わせているように見える枝があります。境内の手前を社殿に向かって右側に進み、御神木のある角から御神木を見上げると写真のような枝が見えます。神様が宿る御神木はパワースポットとしても人気です。
龍の手水舎
江戸時代後期の石工で、鹿児島五大石橋(玉江橋、新上橋、西田橋、高麗橋、武之橋)の設計者でもある岩永三五郎(いわながさんごろう)が作った龍の吐水口です。長い歴史を感じさせる風格を持っています。
高千穂嶽道(おたけみち)
神社境内の手前を左手に進んで行くと、高千穂嶽道(おたけみち)と呼ばれる古道があります。山道を進んで行くと高千穂の峰の登山口である高千穂河原まで続いています。おたけみちは、霧島神宮へ参拝する旧参道で、途中には「霧島の七不思議」とされる「風穴」や「亀石」、「御手洗川」などがあります。
山神社
旧参道のおたけみち入り口の山道を右手に50メートルほど登ったところに白木の鳥居があり、くぐって行くと小さな石の祠があり山神様が祀られています。御祭神は山の神である大山津見神(おおやまつみのかみ)で、霧島神宮の祭神の一柱でもある木花開姫尊のご神父です。
山神社は知る人ぞ知る霧島神宮最強のパワースポットとも言われており、白木の鳥居をくぐると急に空気が変わり神聖な空間がひろがります。
坂本龍馬のパネル
参拝が終わって本殿を後ろにして進んで行った突き当りに展望所があります。天候が良ければ桜島を含む錦江湾が一望できる絶景の展望スポットです。その展望所の脇に坂本龍馬と妻のおりょうの新婚旅行記念パネルがあります。
坂本龍馬は日本で最初に新婚旅行をした人物とされ、そこがここ霧島の地と伝わっています。坂本龍馬が高千穂の峰の山頂にある「天の逆鉾」を抜いたとされる逸話は有名です。
御朱印
社殿に向かって左手の授与所で頂けます。受付は8:00~17:00で、初穂料は500円です。
おしゃれでリーズナブルなおすすめの御朱印帳
神社の御朱印を集めてみませんか。御朱印帳に御朱印を集めていくと、旅のちょっとした日記としての役割もありますし、神様のご加護がいただけるお守りとしての役割もあります。オシャレでリーズナブルな御朱印をご紹介しますのでご覧になってみてください。
神社の概要
住 所:鹿児島県霧島市霧島町田口2608-5
電 話:(0995)57-0001
御 際 神:天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊(あめにぎしくににぎしあまつひだかひこほのににぎのみこと)
御 神 徳:五穀豊穣・畜産守護・商売繁盛・国家安泰・家内安全・厄除け・良縁成就
創 建:西暦540年(欽明天皇の御代)
アクセス
お正月を含む1月や観光シーズンの日祝日などは駐車場が大変混雑し長い渋滞になる恐れがありますので、時間には余裕を持って行ってください。
周辺の観光
霧島市観光案内所の足湯
霧島神宮での参拝が終わったら、一の鳥居の横にある霧島市観光案内所の足湯がおすすめです。
泉質は単純温泉で、温度は40℃~45℃、朝の10時から夕方の5時まで利用できます。料金は無料です。
霧島山周辺は南九州屈指の温泉地帯で湯治場としても有名です。硫黄の香りがほのかに漂ってきて疲れを癒してくれます。