槵觸神社

槵觸神社(くしふるじんじゃ)
神社の由緒
天照大神より国治めを命じられた瓊々杵尊(ニニギノミコト)は、三種の神器を携え、猿田毘古神(サルタビコノカミ)の先導により天孫降臨を果しますが、その降臨の地が古事記に「筑紫の日向の高千穂の久士布流多気に天降ります」と記されていて、この地を示していると思われます。
創建については不詳ですが、槵觸神社が鎮座するこの地は、くしふる山と言われていて元々は山自体をご神体としてお祀りしていました。1694年(元禄7年)に社殿が建立され、瓊々杵尊をはじめとする国譲り神話の神々が祀られています。
主祭神は瓊々杵尊、相殿神に武甕槌命(タケミカヅチノミコト)、天児屋根命(アメノミコヤノミコト)、経津主命(フツヌシノミコト)、天太玉命(アメノフトダマノミコト)が祀られています。
槵觸神社は、古来より武神として信仰され、スポーツ競技や交通安全の神さまとして信仰を集めています。また、天孫降臨の際、御祭神の武甕槌命と建御名方命(タテミナカタノミコト)が行った力比べが相撲のルーツとされています。

正面の立派な鳥居
県道50号線から入った駐車場のところに神社入り口となる鳥居が立っています。神社の規模からするとかなり大きな鳥居と思われますが、それだけ由緒ある神社だということしょう。

本殿まで続く長い参道の階段
周囲を深い森林に囲まれ、厳かな雰囲気を出しています。階段を一段一段上がるうちに心身ともに清められる思いです。天孫降臨の神々が降り立った地ということで、神々しい力強いパワーを感じます。

本殿の飾り彫刻
拝殿から横に回っていくと本殿の建物が見れます。見事な飾り彫刻がされています。

天孫降臨の地の真相
宮崎県には天孫降臨の地について、高千穂町の「槵觸神社」と鹿児島県との県境にある霧島山の「高千穂の峰」の二説あります。それぞれに信憑性のある地名などが残っていて昔から議論が絶えません。それぞれに訪れてみて、真相を確かめてみてください。
霧島山の高千穂の峰の山頂には、伊邪那岐と伊邪那美が国生みをしたと伝えられている「天逆鉾(「天沼矛」の別名)」が突き立てられています。
>>>高千穂の峰(天逆鉾/天の沼矛)
もっと詳しく知りた方は書籍を紹介しますので調べてみてください。
御朱印
御朱印は拝殿の中で書置きが頂けます。初穂料は300円でお賽銭箱へ入れます。また、高千穂神社の社務所でも頂くことができます。