荒立神社

荒立神社社殿

荒立神社(あらたてじんじゃ)

神社の由緒

御祭神は猿田彦命(サルタヒコノミコト)と天鈿女命(アメノウズメノミコト)で、サルタヒコノミコトは瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が天孫降臨をするときに道案内をした神様で、アメノウズメノミコトは天照大神(アマテラスオオミカミ)が岩戸にお隠れになった時、表で舞いを踊ってアマテラスオオミカミが岩戸から出てくるのに一役かった神様です。 荒立神社はサルタヒコノミコトとアメノウズメノミコトの二柱が結婚し、暮らした地として伝わっています。
創建は不明ですが、明治時代になって村社に列し、明治末期の神社合祀政策により高千穂神社に合祀され廃社とされましたが、後に復社して現在に至っています。
サルタヒコノミコトアメノウズメノミコトが結婚されこの地に住まわれるにあたり、山から切り出したばかりの荒木を使って急いで住まいを造ったため、荒木で建てた「荒立宮」と名付けられたのが神社の由来とされています。
サルタヒコノミコトは天孫降臨の道案内をされたことか「道開きの神」として、交通安全、五穀豊穣、商売繁盛、厄除、夫婦和合、安産、長寿祈願のご利益があるとされています。また、アメノウズメノミコトは天岩戸の前で舞を舞ったことから「芸能の神」として芸事の上達、厄除け、子宝、長寿のご利益があるとされています。芸能人の方もよく訪れているようです。

>>>宮崎神話が5分で理解できる簡単解説ページ
荒立神社一の鳥居

みどころ

高千穂町のしめ縄

しめ縄は神道において神聖な場所とそれ以外を区別するため張り廻らされる縄のことを言います。天照大神が天岩戸にお隠れになった時、二度と岩戸に隠れないよう岩戸の前に縄を張り巡らしたことが起源と言われています。
天孫降臨の伝説が残る宮崎県高千穂町の神社のしめ縄は、右から垂が7本、5本、3本となっていて、それぞれ「天神七代」、「地神五代」、「日向三代」を現しているそうです。
また、一般家庭におけるしめ縄は正月に飾るものが一般的ですが、高千穂町では一年中しめ縄が飾られていて、これはしめ縄の内側(家の中)に神様がいて一緒に暮らしているという気持ちの表れではないかと言われています。観光で高千穂を訪れた際に、正月が過ぎてもしめ縄が飾られていることにふと気づくことがあるかもしれませんが、こういった思いがあることを思い出していただけると幸いです。

荒立神社鳥居

七福徳寿板木

境内および本殿裏の神漏岐山(かむろぎやま)にある板木を心を込めて力強く7回打ち、祈願すると七つの御神徳(五穀豊穣、交通安全、商売繁盛、家運繁栄、縁結び 安産 長寿、厄除け、芸能 武道 学業成就)を拝受することができます。

七福徳寿板木

歳神様

歳神様(としがみさま)とは、お正月に家へ迎え祀る神様で、年の初めにその年の豊作を祈願する正月行事が始まりです。歳徳神(としとくじん)とも呼ばれ、現在でも残っている正月の飾り物は、元々歳神様をお迎えするためのものだそうです。

歳神様

御朱印

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アクセス

延岡方面からは国道218号線の高千穂トンネル出口の交差点を左折、熊本方面からは高千穂トンネル手前の交差点を右折します。道なりに少し進んで行くと左手に荒立神社の大きな鳥居が見えてきます。鳥居をくぐって突き当りまで進むと駐車場があります。

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