海宮神社(わだつみじんじゃ)
海宮神社(わだつみじんじゃ)
神社の由緒
昭和60年5月11日創建の比較的新しい神社です。日本神話の天地開闢において登場する最も初めに現れる神様「天之御中主神(アマノミナカヌシノカミ)」の神示により長崎県対馬にある和多津見神社の御霊をわけていただき日南海岸の宮浦に祀ったものです。御祭神は彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)と豊玉姫尊(トヨタマヒメノミコト)の大龍神(オオワダツミ)二神で、海の神として豊漁・航海安全のほか、家内安全・安産・厄除け・学業成就などの御利益があるとされています。
彦火火出見尊は「山幸彦」として良く知られる神様で、古くから龍宮伝説が残されています。海の宮殿で豊玉姫と出会い結婚し、神武天皇の父となる神彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊(ウガヤフキアエズ)を授かります。
みどころ
龍宮伝説を思わせる景観
海宮神社は日南海岸の海岸線沿いの小高いところに鎮座する神社で、境内から鳥居越しに外を見ると日向灘の青い海が望めます。龍宮伝説が残るこの地にふさわしい眺めです。
龍宮伝説では、山幸彦が兄の海幸彦から釣り針を借りて釣りに行くが、針を失くしてしまうところから始まります。謝っても許してくれない兄に困った山幸彦は海に探しに出かけ、龍宮で美しい豊玉姫尊に出会います。豊玉姫尊の父に「潮盈珠(しおみつたま)」と「潮乾珠(しおふるたま)」を貰い失くした針を見つけ地上へ帰り海幸彦へ返します。山幸彦は豊玉姫尊と結婚し子を授かりますが、出産の際に「除いてはいけない」という豊玉彦尊との約束を破ってしまい、自分の本来の姿を見られた豊玉姫尊は子を残し海へ帰ってしまいます。
切ない話しではありますが、末永く愛し合った二人が出会って結婚した地として宮崎市の「青島神社」や、地上に置いていく我が子を想って自らのお乳を残していったと伝わる「鵜戸神社」など御祭神とかかわりの深い神社がそばにありますので立寄ってみてください。
神社の概要
住 所:宮崎県日南市大字宮浦5789
電 話:(0987)29-1101
御 際 神:彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
豊玉姫尊(とよたまひめのみこと)
御 神 徳:豊漁・航海安全・家内安全・安産・厄除け・学業成就等
創 建:1985年(昭和60年)5月11日
アクセス
宮崎市と日南市を結ぶ国道220号線沿いにあります。鵜戸神社入り口の交差点を過ぎて1kmほど進んだところです。宮崎市内から約40km、車で50分ほどの距離にあります。日南市油津からは約10km、車で15分ほどです。