高千穂神社(たかちほじんじゃ)

高千穂神社拝殿

高千穂神社(たかちほじんじゃ)

神社の由緒

高千穂神社は第11第垂仁天皇の時代(3世紀後半から4世紀前半ごろ)に創建された由緒ある神社で、高千穂郷八十八社の総社となっています。主祭神は高千穂皇神(たかちほすめがみ)と十社大明神(じゅっしゃだいみょうじん)で、特に農産業・厄祓・縁結びの神をして広く信仰を集めています。高千穂皇神とは日向三代と配偶神の総称で、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、木花開耶姫命(このはなさくやひめ)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、鵜鵝草葦不合尊(うがやふきあえずのみこと)、玉依姫命(たまよりひめのみこと)の6柱のことです。また、十社大明神は、神武天皇の皇兄、三毛入野命とその妻子神9柱の総称です。その他に、五瀬命(いつせのみこと)、稲飯命(いなひのみこと)、狭野命(さののみこと)を合わせた四柱が四皇子として境内の四皇子社に祀られています。
神社本殿と狛犬一対は国の重要文化財に指定されています。

高千穂神社鳥居高千穂神社鳥居

みどころ

高千穂神楽(たかちほかぐら)

国の重要無形民俗文化財に指定されている高千穂の夜神楽は、通常高千穂町内の19か所で毎年11月中旬から2月上旬にかけておこなわれ、三十三番の神楽を夜通し舞って奉納するものです。
ここ高千穂神社では、三十三番ある神楽の中から代表的な4番を観光客のために毎晩20時から1時間程度舞っています。
各集落の神楽の舞手が交代で奉納する本格的な舞いで、4番の舞いは、「手力雄(たぢからお)の舞」、「鈿女(うずめ)の舞」、「戸取(ととり)の舞」、「御神体(ごしんたい)の舞」が公開されます。特に天岩戸物語の舞いは、昼に天岩戸神社を参拝しておくと臨場感が増します。

<受付について>
高千穂神楽の拝観受付については、①インターネット予約(80名)と②当日受付(70名)があります。
拝観料は一人1,000円で、小学生以下は無料です。
①インターネット予約(80名)
予約期間:1ヵ月前の午前10時頃から当日の17時まで。
②当日受付(70名)
高千穂神社「神楽殿」受付にて当日の19時より受付可能
※座席については先着順となりますので、早めに受付を済ませた方がいいと思います。

詳細については、高千穂町観光協会(TEL:0982-73-1213) へお問い合わせください。

高千穂夜神楽高千穂夜神楽 神楽殿神楽殿

夫婦杉(めおとすぎ)

社殿に向かって左手にある二本の杉の木です。この二本の杉は、根元が一つに結ばれていて、いかなる事があっても別れることなく支えあう美しい形を現していることが由縁となっています。
この二本の杉の周りを手をつないで三度回ると夫婦、友人仲が睦まじく、家内安全で子孫繁栄等の願いが叶うと伝えられています。

夫婦杉夫婦杉

鎮石(しずめいし)

社殿に向かって右奥にあります。かなり強力なパワースポットとして有名で、この石に触れて祈ると悩みや世の乱れが鎮められると伝えられています。霊力の感度の高い人が前に立つと、のけ反るほどのパワーを感じるとも言われて、そこまで感度が高くない人でも、触れるとビリビリと電気が走ったような感覚を受けるそうです。
神社の案内板には『第11代垂仁天皇の勅命により、我国で始めて伊勢神宮と当高千穂宮が創建せられた際、用いられた鎮石と伝えられます。尚往古関東鹿島神宮御社殿御造営の際、高千穂宮より鎮石が贈られ同宮神域に要石として現存しています。またこの石に祈ると人の悩みや世の乱れが鎮められると言われています。』と記されています。

鎮石鎮石

三毛入野命(みけぬのみこと)彫像

本殿右脇障子にある御祭神の1柱でる三毛入野命(みけぬのみこと)の彫像です。三毛入野命は霜宮鬼八荒神(しものみやきはちこうじん)を退治されたと伝えられていて、荒ぶる神どもを平らげ農業や産業の道を拓かれ、厄祓いや産業の神として深い信仰があります。旧暦十二月三日におこなわれる鬼八退治にちなんだ猪懸祭(ししかけまつり)は、神道祭祀の原形をとどめた古神事として有名です。

三毛入野命(みけぬのみこと)彫像三毛入野命彫像

狛犬(国指定重要文化財)

本殿の両脇で御神殿を守る一対の狛犬です。鎌倉幕府「源頼朝」から寄進されたものと伝えられていて、1971年に国重要文化財に指定されています。鉄造狛犬は非常に珍しく、全国でも高千穂神社以外では向山神社(高千穂町)と二荒山神社(栃木県宇都宮市)にしかないそうです。国指定重要文化財の鉄造狛犬は、拝殿両脇に展示されています。窓から覗き見ることができますので是非一見してください。※足元が狭いので見る際はご注意ください。
下段の写真の狛犬は、高千穂神社本殿が国の重要文化財に指定された記念に奉献されたもので、参道の途中に設置されているものです。(重要文化財の鉄造狛犬ではありません)

狛犬本殿の重要文化財の狛犬 狛犬参道の奉献された狛犬

秩父杉

高千穂神社は鎌倉幕府の信仰が厚く文治年間(12世紀後半)には、源頼朝の代参として秩父の豪族畠山重忠公が天下泰平の御祈願に参詣しました。重忠公手植の杉は「秩父杉」と名づけ、今なお社頭に高くそびえ千古の歴史を伝えています。
樹齢800年、幹回り715㎝、樹高55m

秩父杉秩父杉

荒立神社・四皇子社

社殿左脇に鎮座する境内社です。荒立神社の御祭神は猿田彦命と天鈿女命で交通安全・縁結び・芸能の神さまとして信仰されています。四皇子社には日本建国に功績をのこされた神々、神武天皇とその御兄弟四柱の神(五瀬命)(稲氷命)(三毛入野命)(狭野命)が祀られています。

荒立神社・四皇子社荒立神社・四皇子社

御朱印

初穂料は300円、受付時間は8:00~17:00となっています。社殿右手の授与所で頂けます。

高千穂神社御朱印
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神社の概要

住  所:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1037番地
電  話:(0982)72-2413
御 際 神:高千穂皇神(たかちほすめがみ)(日向三代の神)
     十社大明神(じっしゃだいみょうじん)(三毛入野命 他9柱)
御 神 徳:国家鎮護・厄除・縁結び・交通安全
創  建:第11代垂仁天皇の御代

アクセス

延岡市~熊本県を結ぶ国道218号線から少し入ったところです。国道218号線沿いにある「道の駅高千穂」のところからバイパスを降りて県道203号線(神殿通り)の方へ少し進むとあります。バイパス上の日案内板に「高千穂神社」「高千穂峡」の案内が出ていますので目印にしてください。

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