天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)

岩戸神社社殿

天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)

神話とのゆかり

神代の昔、天界の高天原に神々は棲んでいました。天界は伊邪那岐命が黄泉の国から戻り、禊池で穢れを落とした時に生まれた天照大神(アマテラスオオミカミ)によって統治されていました。同じ時に生まれた弟の須佐之男命(スサノオノミコト)は海を統治することを命じられていましたが、高天原にいていつも暴れていました。
ある日、スサノオは機織女がいる部屋へ皮をはいだ血だらけの馬を投げ込み、それが原因で機織女の一人が死んでしまいました。
さすがのアマテラスオオミカミも怒ってしまい天岩戸と呼ばれる洞窟に隠れてしまいます。太陽の神様であるアマテラスオオミカミがお隠れになったことで、世の中は真っ暗になり、作物が育たなくなったり病気や災いが絶えなくなってしまいました。困り果てた八百万(やおろず)の神々は、天安河原(あまのやすかわら)に集まり相談をします。
岩戸の前で天鈿女命(アメノウズメのミコト)が招霊(おがたま)の枝を手に持ち踊り、ほかの神々は騒ぎ立てます。アマテラスオオミカミは「太陽の神が隠れているから、外は真っ暗でみんな困っているはずなのに楽しそうに騒いでいるのはどうした事か」と不思議に思い岩戸を少し開けて外の様子を見ました。神々は「アマテラス様よりも高貴な神様がおいでになりましたので、喜んで踊っているのです」と答え、鏡に映ったアマテラスオオミカミの姿を見せます。自分の顔だと分からなかったアマテラスオオミカミは、もう少しよく見てみようと扉を開いて体を乗り出しました。その時、アマテラスオオミカミの手を引き岩戸の中から引き出し、もう戻れないように岩の扉を手力男命(タヂカラオノミコト)が開け放ってようやく世の中に光が戻ってきました。
この時投げ放った岩戸は長野県まで飛んで「戸隠山」となったと伝えられています。

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岩戸神社鳥居岩戸神社鳥居

神社の由緒

天岩戸神社の社殿は、天岩戸の洞窟が御神体の西本宮と天照大神が岩戸から出て最初に住んだとされる東本宮と岩戸川の渓谷を挟み相対して鎮座しています。
創建については確かではないが、洞窟を御神体とするのは、古くからの信仰の形態を示すものである。社伝によれば、瓊瓊杵尊が天岩戸の故事を偲び、その古跡に鎮祭したのが起源であり、西暦812年(弘仁3年)に大神惟基によって再興されたが、戦国時代にたびたび焼失したという。その後何度か再建され、西暦1871年(明治4年)に「天磐戸神社」と改称され現在に至る。それまでは「天磐戸」と称し神社ではなく遥拝所の造りであったと考えられる

天岩戸神社 西本宮

御祭神は大日孁尊(オオヒルメノミコト=天照大神の別名)で、御神体が天岩戸の洞窟となっています。そのため社殿は本殿を伴わない造りになっています。
また、西本宮の御旅所には配祀神である天鈿女命・手力男命・大年神・素盞嗚尊・日子穗穗手見命・豊玉毘売命、菅原道真公の7柱が祀られています。
天岩屋戸の物語としてよく知られる神社で、参拝者が多いのもこちらの西本宮です。東本宮は岩戸川を渡ったすぐ向いにあります。

西本宮社殿西本宮社殿 西本宮社殿の中西本宮社殿の中 西本宮社神門西本宮神門

みどころ

御神体の洞窟

御神体の洞窟は社殿裏の遥拝所から拝むことができます。遥拝所へは神職の方が連れて回ることになっていて、一般の参拝者が勝手に入って参拝することができません。受付は不要ですが、案内する時間が決まっていて時間になったら参道途中の休憩所に集まるようになっています。案内は午前9時から30分おきに始まり、最終の案内時間は午後4時40分となっています。案内の途中からでも神職の方に声をかければ途中参加できるようです。
御神体を拝することができる天岩戸遥拝所では撮影が禁止となっているため残念ながら御神体の写真はございません。ぜひ直接御参拝してご自分の目でお確かめください。写真は遥拝所の入り口です。

遥拝所入り口遥拝所入り口 天岩戸ご案内天岩戸案内板

御神木の招霊木(おがたまのき)

西本宮の御神木は招霊木(おがたまのき)です。岩戸の前で天鈿女命(アメノウズメのミコト)がその枝を持って踊ったと伝えられています。

御神木の招霊木御神木の招霊木

手力男命の像

天岩戸神社西本宮一の鳥居横の駐車場に車を停めると手力男命の像が出迎えてくれます。天岩屋戸の物語を象徴する一場面が力強く再現されています。記念撮影する方も多く、人気の撮影スポットとなっています。

手力男命の像手力男命の像

御朱印

天岩戸神社の御朱印です。御朱印は西本宮と東本宮は共通で、西本宮の授与所で頂けます。初穂料は300円で受付は8時30分~17時となっています。

天岩戸神社の御朱印天岩戸神社の御朱印
おすすめの御朱印帳

アクセス

国道218号線から県道7号線へ入っていき道なりに車で10分ほど走ると最初に出てくるのが天の岩戸神社の西本宮です。

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天岩戸神社 東本宮

御祭神は、天照皇大神(アマテラススメオオミカミ)天照大神の別名で皇祖神であることを示す名です。天照皇大神が天岩戸からお出ましになられた後、最初にお住まいになられた場所を御祀りしている神社です。かつてはイザナギノミコト、イザナミノミコトを祀っていたとする史料もあるそうです。
参拝者が多い西本宮と違って静かに佇むといった感じの神社です。西本宮からは岩戸川を渡ったすぐ向いにあります。

東本宮拝殿東本宮拝殿 東本宮拝殿奥の本殿東本宮拝殿奥の本殿 参道参道

みどころ

天鈿女命の像

天岩戸神楽29番鈿女(天鈿女命が身振り面白く天照大御神を誘い出させる舞)の像です。一の鳥居をくぐるとすぐ右手にあります。近づくとセンサーが反応し音楽とともに回り始めます。タイミングが悪いと後ろを向いているので、撮影する場合はタイミングをはかる必要があります。

アメノウズメの像アメノウズメの像

御神水

東本宮の本殿の右脇を抜けて裏手に回ると、杉の巨木の根元から湧き出る「御神水」があります。人気のパワースポットでもあり、この御神水を汲みに来られる方も多くいらっしゃいます。
水汲み用にたくさんの柄杓が用意されていて、周辺の木々の葉が入らないよう屋根も設けられています。

御神水御神水

七本杉

御神水の所から遊歩道をさらに左奥へ30mほど進んでいくと七本の杉が見えてきます。七本杉は根が七本繋がっている杉の木で、根本までは行けませんが、少し離れた所から見ることができるようになっています。
また、この場所は天岩戸神社西本宮の御神体である天岩戸の洞窟に近い位置にありますので、より強いパワーを感じることができるパワースポットとしても人気の場所です。

七本杉七本杉

御朱印

御朱印は西本宮と共通で、西本宮の授与所で頂けます。初穂料は300円で受付は8時30分~17時となっています。

東本宮の御朱印東本宮の御朱印
おすすめの御朱印帳

アクセス

西本宮を出て東側にある岩戸川を渡るとすぐに着きます。

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天安河原宮

天岩戸神社西本宮の参道を抜けた裏参道鳥居から約100m進んだ先に看板があるので、そこを右へ下り、遊歩道を10分ほど進んでいくと、間口40メートル、奥行30メートルの大洞窟が現れます。天照大神が岩戸にお隠れになった時、八百万の神々が集まり会議をした場所として伝えられています。神秘的で荘厳な景観と神々が集う強力なパワースポットとして人気を集めています。
御祭神は思兼神(オモイカネノカミ)と八百萬神(やおよろずのかみ)です。石積みをして願い事をすると願いが叶うといわれており、50年ほど前から石が積まれていくようになったそうです。ちなみに、石は三、五、七のいずれかの個数を積むと良いそうです。

※天岩戸神社から約500mほどの距離がありますが、徒歩でしか行くことができません。遊歩道は滑りやすいところや歩きにくいところもありますので、行かれる際は服装や履物にご注意ください。また、外灯などは有りませんので、明るい時間での御参拝をおすすめします。

天安河原天安河原 神聖な雰囲気神聖な雰囲気が漂う 天安河原案内天安河原案内板

天安河原遥拝所

天安河原の大洞窟へは徒歩でしか行けません。遊歩道の途中は歩きにくい場所や階段があるため車いすや足腰が弱い方が参拝するのは困難と思われます。天岩戸神社西本宮の社殿横に天安河原遥拝所がありますので、ここで参拝することもできます。

天安河原遥拝所天安河原遥拝所

アクセス

西本宮の拝殿を過ぎて一度神社を出てそのまま進んで行くと天安河原への降り口が出てきます。西本宮からは徒歩で行きます。

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神社の概要

住  所:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字岩戸1073番地1
電  話:(0982)74-8239
御 際 神:天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)
御 神 徳:開運
創  建:不詳

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