大御神社(おおみじんじゃ)
大御神社(おおみじんじゃ)
神社の由緒
大御神社は皇祖天照大神(アマテラスオオミカミ)を御祭神とする神社です。創建は不明ですが、御祭神の孫にあたる瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が日向の国の高千穂に天孫降臨されたとき、この地を通過する際に皇祖天照大御神を奉祀して平安を祈念されたことから、社が建てられたと伝えられています。また、神武天皇が東征のため美々津からお船出するにあたり、大御神社で武運長久と航海安全を祈願したとも伝えられています。
現在の社殿は1938年(昭和13年)に改築されたもので、資材は高千穂地方の神社の境内木が使用されている。本殿・拝殿・幣殿は1999年(平成11年)に国の登録有形文化財となっている。大御神社の社名については、宮司が先代よりアマテラスオオミカミの「オオミ」から頂いたのだろうと聞き及んでいるが、1999年(平成11年)に本殿奥から見つかった祈願木札には、天保・安政年間より大正5年までは「天照皇太神宮」と記されていたという。また、地元では御祭神にちなみ「日向のお伊勢さま」と呼ばれ親しまれている。
2003年(平成15年)に境内西側の拡張造成工事を行った際、竹藪の中から日本最大級の「さざれ石」が見つかっている。
縁結びと大願成就のご利益があることで知られる大御神社ですが、近年では、ラグビー日本代表が必勝祈願をおこない、歴史的快挙を二度も達成したとして必勝のパワースポットとしても人気を博しています。
みどころ
さざれ石
2003年(平成15年)に境内西側の造成工事をおこなった際、竹藪を切り開いた時に発見されました。日本最大級のこの「さざれ石」は、「神座(かみくら)」と名づけられ、宮崎県の観光指定コースとなり、観光バスは勿論の事多くの方が訪れるようになっています。
さざれ石とは、日本国歌の「君が代」にも歌われている有名な石で、さざれ=細かい石が集まって巨石となったものです。学術的には、小さな石の集まりが炭酸カルシウムなどにより埋められ、雨と石灰質の作用によりコンクリートで固めたように凝結したもので「石灰質角れき岩」 と呼ばれています。
ラグビー日本代表がワールドカップでベスト8の歴史的快挙を達成した2019年の合宿終了時に、宮司が「一人一人の選手が大きな巌となれば、必勝の道が開かれると信じている」と君が代の歌詞になぞらえて激励。選手らはさざれ石の神座の前で君が代を歌い必勝祈願をおこないました。
龍神の霊(玉)
さざれ石の神座の前にある水窪は、およそ5千年前(縄文時代)の人が龍神信仰をしていた古代遺跡です。古代の人々は岩を渦状に刻み龍を表し、底には生命の源である龍玉を納め、これを守るように山水を注ぎ、日々の安寧と守護を祈り、後々の世までも続く幸せを願ったと伝えられています。
三代の亀(親・子・孫)
今から1500万年前、神社の沖にある海底火山の活動により、大御神社付近の海岸一帯は多量の火砕流が押し寄せ堆積したそうです。その後長い年月を経て固まった柱状節理(溶結凝灰岩)が、この三代の亀となっています。悠久の時を経て大自然がもたらした三匹の亀はまさに長寿を象徴するめでたいものです。
龍宮 鵜戸神社(境内社)
大御神社の境内社である鵜戸神社は、鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)、彦火瓊々杵命(ひこほのににぎのみこと)、彦火々出見命(ひこほほでみのみこと)、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、塩筒大神(しおつちのおおかみ)の五柱を御祭神とする神社です。
創建の年代は不詳ですが、古くから安産・航海安全・交通安全・厄難消除・事業繁栄の霊験あらたかとして崇敬を集めています。
約5000年前の縄文時代に龍神信仰をしていた思われる岩窟で、奥にある社殿の脇から振り返って洞窟の入り口を見ると白龍が昇天する姿を拝することができます。
御朱印
写真は大御神社の御朱印です。社殿の向い側にある授与所で大御神社と摂社の鵜戸神社の御朱印がいただけます。初穂料は300円で受付は9:00~17:00です。
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アクセス
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