港神社~青い鳥居の神社

港神社~青い鳥居の神社

港神社~青い鳥居の神社

宮崎県延岡市にある全国でも珍しい青い鳥居の神社です。2020年にSNSで投稿された1件のポストが話題を呼び知られるようになりました。
元々は白木の鳥居だったそうですが、昭和40年代の初めごろに海の安全を守る神様だからということで船底の塗料に使われていた青色の塗料を塗ったことが始まりで、それ以降奉納されるたびに青く塗っているということです。
神社がある場所は延岡市を流れる五ヶ瀬川と北川が合流し海に流れ出る河口にあり、航海の安全を祈る場所としてふさわしく、出ていく船を見守るように鎮座しています。神社がある河口付近は、波が荒く昔から転覆する船も多く、また台風などで海が荒れた時に海洋のゴミが漂着する場所だったそうで、この場所をお祓いするために神社が建てられたという話も残っているようです。
全国でもめずらしい青い鳥居の神社は、ネット情報ですが現在確認できているのは4か所ほどで、そのうち2か所は宮崎県にあります。ここ港神社ともう一か所は宮崎県西都市にある「速開都比売神社(はやあきつひめじんじゃ)」です。

神社の由緒

延岡漁協に保管されている由緒書によると、1700年(元禄13年)に東海神社の境外末社として住吉大社の分霊を勧請したことに始まっているということです。御祭神は住吉三神の底筒男命(そこつつのおのみこと)・中筒男命(なかつつのおのみこと)・表筒男命(うわつつのおのみこと)で、航海を守護する海の神様です。
現在の社殿は、1983年(昭和58年)に改築され、大きな一番手前の鳥居は令和2年に建て替えられています。

みどころ

青い鳥居

港神社には大小2種類の鳥居があります。ひとつは神社の入り口で一の鳥居のように大きく立つ鳥居です。令和2年に建て替えられた鳥居で、この鳥居をくぐった先には御神体となる「黒金岩(くろがねいわ:写真右)」と「赤金岩(あかがねいわ:写真左)」があります。
ふたつの岩の周囲には注連縄が張られていて、神聖な場所として立ち入りを禁じています。触ったり岩と岩の間を通ると良くないとされていて、破ると祟りがあるということです。

港神社一の鳥居港神社一の鳥居 御神体の「黒金岩」と「赤金岩」御神体の「黒金岩」と「赤金岩」

もう一つの鳥居は拝殿まで続く参道階段の鳥居です。近年奉納されたものが多いです。
SNSでの反響は、Twitterで7.4万いいね、1.5万リツイートもありました。地元の人の間でもほとんど知られていない神社でしたが、今では宮崎県の隠れフォトジェニックスポットして観光で訪れる人が多くなっています。

参道の鳥居参道の鳥居

拝殿

航海の安全を守る住吉三神が祀られる本殿前に波の彫刻が施された拝殿があります。事故の多い場所でもあったため、ここに鎮座し航海に出る船を見守っています。

拝殿拝殿

アクセス

国道10号線から北浦町方面へ続く国道388号線(日豊リアスライン)を進みます。北川に架かる橋を越えた後県道212号線へ入り5~6分ほど走るとあります。

駐車場

港神社は車が止められる場所が限られています。写真の①か②となりますが、どちらも正規の駐車場ではなく路肩に開いた駐車スペースです。周辺道路は道幅が狭く見通しも悪いです。また、駐車スペースも狭いため他の車との接触事故も考えられますので、自己責任において駐車してください。
駐車スペースは2か所ありますが、降り口は②をお勧めします。①は急で足元も悪いため滑落する恐れがあります。また、神社までは足元も悪いため動きやすい靴、滑りにくい靴で参拝してください。(以下の写真はGoogleマップおよびストリートビューを引用)

周辺地図周辺の航空写真 駐車スペース①駐車スペース① 駐車スペース②・降り口駐車スペース②・降り口

▲PageTop