陣の池(宮崎県えびの市)
陣の池(宮崎県えびの市)
宮崎県えびの市にある透明度が高く水色が美しい湧水池で大池と小池があります。
1572年(元亀3年)に薩摩島津が進軍してきたのに対して日向伊東軍が近くに陣を布き見張り台を設けたことから「陣の池」と呼ばれるようになったと伝えられています。
陣の池は、水田に水を引き入れるために作られた人造池で、陣の池がある田代地区付近には多くの湧水池が存在し、豊富な水の恩恵により古くから農業が栄えています。
陣の池南側は霧島連山へと繋がっていて、霧島山に降り注いだ雨水が時間をかけ浸透し湧水となって湧出していて、その湧出量は毎分約4トンもあります。水温は年間を通して12℃で非常に透明度が高く青く澄んだ色をしています。
陣の池は国道からの標識も少なくやや分かりにくい場所にありますので、カーナビやスマートフォンの地図アプリ等を使って行かれた方がいいです。
みどころ
大池
田園広がる田代地区から澄んだ水が流れる水路をたどって行き突き当たったところに現れるのが大池です。
大池は小池と違って大きく水深もあるので、見る角度や天気、太陽の角度によって様々な色合いを見せてくれます。時には深い青緑、角度を変えると澄んだエメラルドグリーン、また水深の浅いところでは宝石のアクアマリンのよな澄んだブルーの湖面を見せてくれます。
池の周囲は針葉樹が多いので残念ですが、広葉樹が多ければ秋の紅葉シーズンには赤と青のコントラストが見事な景観になると思います。
1枚目の写真は田んぼの方から撮った写真です。方角でいうと東から西に向けて撮っています。この角度で撮ると澄んだエメラルドグリーンになります。また、逆に西側から東側へ向けて撮ると2枚目の写真のように深いエメラルドグリーンに撮れると思います。いろんな角度から撮ってみてください。
小池
大池の手前のわき道を左に入って突き当たったところが小池です。スギ林に囲まれた周囲50mほどの小さな池で水深も浅いです。
ただ、水の透明度はかなり高く、池底がよく見えます。水面に浮いた木の葉っぱが宙に浮いているようにも見えるほどの透明度です。
陣の池は地元では「この池に入ると二度とあがって来ることができない」と教えられていて、住民の方がこの池に来ると背筋がピンと伸びるような感覚になるそうです。水は大切な資源なので大事に扱いなさいという意味が込められているようです。
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施設の概要
住 所:宮崎県えびの市末永2439-3
問合せ先:えびの市観光協会/0984-37-2663
ホームページ:https://www.kanko-miyazaki.jp/ebino/kanko/11336.html
駐 車 場:大池・小池それぞれの入り口に5~6台ほど