小戸神社(おどじんじゃ)

小戸神社(おどじんじゃ)拝殿

小戸神社(おどじんじゃ)

神社の由緒

小戸神社は旧称を「小戸大明神」といい、第12代景行天皇の勅により約1900年前に創建されたと伝わっています。明治維新後に「小戸神社」と改称し、1934年(昭和34年)に宮崎市中心部の橘通りの拡張により現在の地へ遷座しています。「小戸」とは宮崎市の中心部を流れる大淀川の下流域の三角州(旧宮崎市街地全域)を指した古い地名です。古くより大淀川河口の沖合「小戸の瀬」は小戸神社御鎮座の清浄地として祀られています。
主祭神は伊弉諾大神(イザナギノオオカミ)で、亡くなった伊弉冉大神(イザナミノオオカミ)に会いに黄泉の国に行きますが、もう戻ることのできないと知ったイザナギは永遠の別れを告げ戻ってきます。戻ってきたイザナギは穢れを清めるため池にて禊をおこない、数々の神をお生みになりました。
禊をおこなった場所については古事記に「竺紫の日向の橘の小門(おど)の阿波岐原に到りまして、禊ぎ祓へたまひき」と記してあり、その「小戸」の地名が当神社の社名になっているものと思われます。
小戸神社は、元々海の近くにあったため航海の安全を守る神様として信仰されています。また、伊弉諾大神は初めて結婚をした神様として知られており、そのことから縁結びや物事を良い方向に進めるご利益もあるとされています。

祓詞(はらえことば)は、奏上することによりおのずと罪穢れを祓い清める畏き詞として現在でも日本全国の神社において必ず奏上されています。 祓詞
掛けまくも畏き伊弉諾大神、筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に、御禊祓へ給ひし時に生り坐せる祓戸の大神等、諸々の禍事罪穢有らむをば、祓へ給ひ清め給へと白す事を聞食せと、恐み恐みも白す
「かけまくもかしこきいざなぎのおほかみ、つくしのひむかのたちばなのをどのあはぎはらに、みそぎはらへたまひしときになりませるはらへどのおほかみたち、もろもろのまがごとつみけがれあらむをば、はらへたまひきよめたまへとまをすことをきこしめせと、かしこみかしこみまをす」

>>>宮崎神話が5分で理解できる簡単解説ページ
小戸神社神門小戸神社神門 小戸神社一の鳥居小戸神社一の鳥居 小戸神社拝殿小戸神社拝殿

みどころ

御神木

神門をくぐった正面に御神木の招霊木(おがたまのき)があります。雷が落ちたため縦にまっすぐ割けています。招霊木は日本神話において天鈿女命が天照大神を天岩戸から出すために、その枝を手にしてで踊ったことで知られています。

石灯籠

小戸神社は航海の安全を守る神様として船会社からの信仰が篤く、御神木の手前にある一対の石燈籠は、1963年(元禄6年)に宮崎で最も古い豪商の一人である「日高屋」から奉納されたものです。

御神木と石灯籠御神木と石灯籠

紅白の鳥居

本殿に向かって右脇に鎮座する稲荷神社と恵比須神社です。左の赤い鳥居が稲荷神社、右の白い鳥居が恵比須神社です。

紅白の鳥居紅白の鳥居

鬼瓦

平成26年に屋根の葺き替えをおこなった際の旧鬼瓦です。葺き替えまでずっと社殿を守ってくださったということで現在も境内の5箇所に置いてあります。

鬼瓦鬼瓦

御朱印

御朱印は境内横の社務所で頂けます。受付時間は、午前9時から午後5時で、時間外の場合は事前に電話でお知らせくださいとホームページに記載があります。

小戸神社御朱印小戸神社御朱印
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神社の概要

住  所:宮崎県宮崎市鶴島三丁目93番地
電  話:(0985)23-6684
御 際 神:伊弉諾大神(いざなぎのおおかみ)
御 神 徳:縁結び・厄除け・開運・航海の安全
創  建:約1900年前(景行天皇の勅令により創建)

アクセス

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