長田峡(ながたきょう)
長田峡(ながたきょう)
宮崎県三股町の沖水川流域に広がる全長10kmにもおよぶ峡谷です。約3万年前に、鹿児島県の錦江湾で発生した巨大噴火によって噴出した火砕流がここまで押し寄せ堆積し、その後長い年月をかけて沖水川の浸食によって形成された峡谷です。
長田峡は宮崎県のわにつか県立自然公園に属する自然豊かな峡谷で、県道33号線(都城北郷線)に並行するように広がっています。公園として整備された駐車場がありますが、駐車場から階段を少し降りただけで自然豊でマイナスイオン溢れる別世界が広がっています。歩くのが苦手という人でもすぐに長田峡の心地よさを感じることができます。
みどころ
癒しの峡谷
浸食されて切り立った峡谷の下には、深い青緑の透き通った水が流れる川があり、周辺は緑に覆われていて視覚的な癒しが得られるとともに、耳をすませば川の流れる音や鳥のさえずりなど耳からも癒されます。また、峡谷に並行して人工的に造られた水路から、峡谷の川へ放流される人口滝が点在していて、その周辺ではマイナスイオンに満ち溢れています。
長田峡は車から降りてすぐに癒しの場所へ行ける最高の場所です。ぜひ身心のリフレッシュに訪れてみてください。
長田峡の紅葉
長田峡は、外国人観光客も楽しめるようにと、2016年に新たに50本のモミジを植栽しました。晩秋になるとそのモミジが色鮮やかに紅葉し、訪れる観光客の目を楽しませています。
紅葉は毎年11月下旬から12月上旬にかけてで、峡谷脇の遊歩道などを赤や黄色、オレンジ色に染めていきます。また、落葉のころは赤く染まったモミジの葉が川面を覆う眺めもとても美しいです。
紅葉のライトアップ
毎年紅葉の時期に合わせて夜間のライトアップが行われます。昼の明るい太陽光とはまた違った雰囲気の長田峡を楽しむことができます。
11月の中下旬ごろになると三股町のホームページで告知・案内されますので、時期が近付いたらチェックしてみてください。また、同ページでは、随時モミジの紅葉状況を写真付きで更新していますので、見ごろのタイミングを図って行くことができます。(▶三股町HP)
カッパ伝説
長田峡がある三股町周辺地域では、カッパを「がぐれ」「ガラッパ」と呼び、数多くのカッパ伝説が残っています。長田峡には、その伝説にちなんで14体のカッパのオブジェが点在していて、人知れず隠れたパワースポットとなっています。
宮崎出身のお笑いタレントのトロサーモンは、14体のカッパをみごと見つけてM-1で優勝を果したとか…
カッパのオブジェは、三股町内の陶芸家が制作したもので長田峡公園内に14体あります。どこに潜んでいるのか、ぜひ探してみてください。
橋の上の展望スポット
長田峡駐車場付近から100mほど下った場所に掛かっている長田峡橋には峡谷に突き出した展望スポットが設けられています。突き出した部分からは峡谷の姿や真下の川の流れを見ることができます。高所恐怖症な方は遠慮した方がいいですよ!
施設の概要
営業時間:見学自由
定 休 日:見学自由
住 所:宮崎県北諸県郡三股町大字長田6580-1
電 話:0986-52-9085(三股町観光協会 平日9:00~17:00)
駐 車 場:有(普通車40台 大型バス1台)
アクセス
都城市と日南市北郷町を結ぶ県道33号線(都城北郷線)の途中にあります。都城の中心市街地から12km、車で25分ほどの距離にあります。