宮崎のおすすめブランド牛6選
宮崎のおすすめブランド牛6選
宮崎の牛は5年に一度開かれる和牛のオリンピックこと「全国和牛共進会」で直近の2022年の大会を含め4大会連続で最高賞である内閣総理大臣賞を受賞し、「日本一」として認められている牛肉です。また、アメリカでおこなわれる映画の祭典「アカデミー賞」のアフターパーティーにおいて宮崎牛が5度も採用されるなど日本のみならず世界で認められている牛肉です。
世界に誇る最高峰の肉「宮崎牛」をはじめ畜産王国宮崎のブランド牛のお取り寄せやギフト、大切な人との食事など、どんなブランドがあって、どこで食べたり買ったりしたら良いのか迷うと思います。そんな悩みを解決するおすすめできる宮崎のブランド牛について紹介します。
宮崎牛の概要
宮崎牛とは、単に宮崎県で飼育された牛を指しているのではなく、厳しい基準をクリアした最高級の牛肉だけが名乗れるブランド名です。
その基準とは、①宮崎県内で生産飼育された黒毛和種で、②日本食肉格付協会の格付基準が4等級以上で、③県内種雄牛、もしくは家畜改良のため指定された種雄牛を一代祖にもつものとされています。
宮崎県は元々繁殖農家が多く、食用子牛の生産が盛んでした。宮崎で生産された子牛は、日本でもトップブランドの「松阪牛」や「佐賀牛」として出荷され育てられています。1971年に子牛から生育、食肉処理までを地域で一貫して管理できるシステムが構築され、1986年に「宮崎牛」のブランドが確立されています。
宮崎牛の種雄牛は「黒毛和種の三大血統」と呼ばれる肉量に優れる「気高系」、同じく増体系の「糸系」、高い肉質の「但馬系」の特徴を活かす独自の交配によって開発されていて、現在では宮崎県家畜改良事業団にて一元管理されています。写真は脂肪交雑歴代No1の「美穂国号」です。（より良き宮崎牛づくり対策協議会」の公式HPより引用）
歴代No1の種雄牛「美穂国号」
宮崎牛の産地を紹介
宮崎県における肉用牛の飼育頭数は全国で3位で全体の9.7%を占めます。中でも黒毛和種の飼育頭数においては鹿児島に次いで全国2位となっています。
宮崎県内における各市町村の肉用牛の飼育は、都城市（5万6千頭）、小林市（3万5千頭）、えびの市（1万8千頭）、宮崎市（1万5千頭）、高原町（1万2千頭）、西都市（1万2千頭）、高千穂町（6千頭）などで盛んに飼育されています。（農林水産省「畜産統計調査」 2022年2月1日現在）
2022年に開催された和牛のオリンピック「第12回全国和牛能力共進会」において、3区（若雌の部）では、高千穂町で飼育された牛が優等主席を、7区（脂肪の質評価群）では、同じく高千穂町と小林市、えびの市のそれぞれで飼育された牛が優等主席および 内閣総理大臣賞を受賞しています。前回の11回大会でも小林市や都城市の牛が内閣総理大臣賞を受賞しています。写真は12回大会で内閣総理大臣賞を受賞した枝肉です。（「より良き宮崎牛づくり対策協議会」の公式HPより引用）
また、各自治体で生産飼育された宮崎牛は「ふるさと納税」の返礼品や芸能人を起用したTV広告などで自治体あげて積極的にアピールをおこなっています。特に都城市は、令和4年度のふるさと納税受入額が全国1位となっており、その返礼品で宮崎牛は上位に入る人気の商品となっています。
内閣総理大臣賞を受賞した枝肉
宮崎のブランド牛の紹介
畜産王国と呼ばれる宮崎県内には、飼育方法や飼料にこだわった独自の牧場がたくさんあり、肉用牛においても多くのブランドがあります。「宮崎牛」もその一つとなりますが、それ以外でも日本一の宮崎牛と同等レベルのブランド牛があり、宮崎の牛肉の質の高さがうかがえます。
※以下に紹介するブランド牛は、宮崎県内で人気のあるブランド牛ですが、「宮崎牛」ではないものもありますのでご注意ください。
おすすめ1 高千穂牛（西臼杵郡）
宮崎県西臼杵郡内（高千穂町・日之影町・五ヶ瀬町）で肥育される黒毛和種の牛肉で、地域が限定されている以外は「宮崎牛」とほぼ同じ条件のブランド牛です。
高千穂町で飼育される牛は、2022年に開催された第12回全国和牛能力共進会において内閣総理大臣賞を受賞するなど、2つの評価区で優等主席を獲得しています。また、宮崎県から出品した21頭のうち9頭が高千穂からの出品で、９頭全てが優等２等以上に入るなど名実ともに最高ランクの牛です。宮崎県内において「高千穂牛」は宮崎牛の中でもワンランク上の牛肉として認識されている特別な牛肉です。
高千穂町の中心街にJA高千穂区が運営する「がまだせ市場」内に高千穂牛の直売所の「ミートセンター」とレストラン「高千穂牛レストラン和（なごみ）」があります。
お問合せ
施 設 名：JA高千穂区ミートセンター
住 所：宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井１番地
電 話：0982-73-1129
JA高千穂区ミートセンター
おすすめ2 尾崎牛（宮崎市）
宮崎市の郊外に牛舎を構える「尾崎牧場」で飼育される牛で、牧場主の尾崎宗治さんがアメリカでで研修して得た技術を30年以上かけて育てた個人ブランドの黒毛和牛です。ストレスを与えない飼育方法や飼料・天然水などにこだわって育成しています。
宮崎県内では高級牛肉として根強い人気を持つ尾崎牛ですが、個人生産のため出荷頭数が少なく、宮崎県内でもなかなか食べられない幻の牛肉です。宮崎市内に尾崎牛を専門的に取り扱う焼肉店「宮崎焼肉 尾崎牛のくらした」というお店があります。
お問合せ
施 設 名：株式会社牛肉商尾崎
住 所：宮崎県宮崎市大字大瀬町3741-7
電 話：お問合せフォーム
尾崎牧場公式HPから引用
おすすめ3 有田牛（西都市）
宮崎県の中央部西都市で「大地に薬はゼロを目指す」（Earth Medicine 0）を信念に、飼育牛はもちろん、飼料や水にも薬を使用せずに育てられている黒毛和牛です。「Earth Medicine 0 」の頭文字をとって「EMO（エモー）牛」とも呼ばれています。
EMO牛は、60年以上にも及ぶ経験と飼育技術による生産から飼育、食肉処理、食品加工、販売までを一貫しておこなっており、安心安全な牛肉を届けることにもこだわりを持っています。
牧場内や東九州自動車道の西都インターチェンジ付近に直売所があり購入できまます。また、生肉だけでなく、加工品の有田牛で作る手ごねハンバーグはリピーターが多い人気商品です。
お問合せ
施 設 名：有限会社有田牧畜産業
住 所：宮崎県西都市大字茶臼原1003番地
電 話：0983-42-5871（直売店）
有田牧畜産業公式HPから引用
おすすめ4 都城和牛（都城市）
「都城和牛」は、都城市と隣接する三股町で肥育された黒毛和種のブランド牛肉で、平成24年に地域団体商標登録が取得されています。ブランドとしての知名度はまだ低く「都城産宮崎牛」としての認識の方が高いです。
都城市は畜産業が盛んな地域で、黒毛和牛の飼育頭数は市町村別で全国1位の産地です。特に繁殖が盛んで、都城で生産される優秀な子牛は全国の有名ブランド牛の素牛となっています。また、都城和牛は、全国和牛能力共進会で幾度かの優等主席をとっており、第11回大会では内閣総理大臣賞も受賞するなど、その肉質は全国トップクラスと言えます。
都城和牛は、宮崎自動車道都城インターチェンジ近くにあるJA都城が運営する朝霧の里みやこんじょ内の「直販所ATOM」で購入でき、「レストラン朝霧」で食べられます。
お問合せ
施 設 名：JA都城朝霧の里みやこんじょ 直販所ATOM
住 所：宮崎県都城市高木町6316
電 話：０９８６－３８－１１２９
JA都城公式HPから引用
おすすめ5 倉薗牛（小林市）
宮崎県小林市の霧島連山に囲まれたのどかな環境でストレスフリーで飼育する倉薗牧場の牛肉です。親子三代70年にわたって培われた技術で肥育される倉薗牛は、ＡＮＡの国際線ファーストクラスの機内食に採用されるなど最高級ブランドである宮崎牛の中でも特別なブランド牛です。
倉薗牧場では、確かな品質の牛肉を届けるため、生産から加工・販売まで一貫した管理体制のもと、全ての商品をトレーサビリティできる状態にしています。
倉薗牛は、小林市の市街地から車で10分ほど離れた閑静な場所にある倉薗牧場直営の「ビーフクックくらぞの」で食べることができます。（完全予約制）
お問合せ
施 設 名：ビーフクックくらぞの
住 所：宮崎県小林市北西方4047-1
電 話：0984-24-1515
株式会社 ビーフ倉薗公式HPから引用
おすすめ6 坂元牛（えびの市）
熊本県境に近いえびの市の山あいの坂元牧場で肥育された牛肉で、独自の配合飼料で育てた生後30ヶ月以上の未経産雌牛を「坂元牛」としています。「坂元牛」は「さかもとべぶ」と読みます。
坂元牧場で肥育される牛は、第10回全国和牛共進会の第7区で内閣総理大臣賞、第11回大会においても第7区で農林水産大臣賞を受賞する全国トップクラスの牛肉です。
坂元牛は、未経産雌牛特有の甘い香りと口溶け、きめ細かな肉質が特徴で、年間わずか36頭しか出荷しない幻の牛肉です。えびの市内の直営店舗「坂元農場精肉店（BEBUYA）」で購入でき、同じく直営店舗の「坂元農場 YAKINIKUTEN」で食べることができます。
お問合せ
施 設 名：坂元農場精肉店（BEBUYA）
住 所：宮崎県えびの市原田１６７−５６
電 話：0984-47-5565
株式会社BEBUYA公式HPから引用
宮崎牛が食べられるお店（飲食店）
食べるととても美味しいブランド化された食品ですが、産地が偽装されるケースも多くあります。宮崎牛については、宮崎県やJA宮崎経済連などが主体となる「より良き宮崎牛づくり対策協議会」において宮崎牛の指定店認定制度をおこなっており、消費者に安心して食べていただけるよう取り組んでいます。
そんな宮崎牛指定店の中から宮崎県内で人気のレストランをピックアップしましたのでご紹介します。
焼肉の幸加園 本店（宮崎市）
宮崎市内にある著名人もよく足を運ぶ焼肉の老舗です。「よりよい宮崎牛をより安くより多くの方へ」がモットーで、宮崎牛の指定店第一号店として、県内外に宮崎牛の良さを広めてきたお店です。現在では、こと宮崎牛の焼肉においては他を寄せ付けない不動の一番店です。
＜施設の概要＞
営業時間：16時～23時
定 休 日：不定休
住 所：宮崎県宮崎市江平西1-1-1
電 話：0985-26-0458
場 所：MAPを表示
鉄板焼ステーキ 一ッ葉ミヤチク（宮崎市）
宮崎市内にある鉄板焼き専門店です。メニューは宮崎牛をメインとしていて、専属のシェフが目の前の鉄板でお客様の好みに合わせた焼き加減で焼いてくれます。肉を焼く鉄板上での巧みな手さばきも見どころです。経営する株式会社ミヤチクは、宮崎県内で畜産の生産・加工・流通・販売を手がける大手企業です。
＜施設の概要＞
営業時間：11時～15時/17時～21時30分
定 休 日：不定休
住 所：宮崎県宮崎市新別府町前浜1401-255
電 話：985-28-2914
場 所：MAPを表示
JA都城レストラン朝霧（都城市）
宮崎自動車道都城インターチェンジの近くにあるJA都城が運営する商業施設「朝霧の里みやこんじょ」内にあるレストランです。ステーキや焼肉の定食および御膳を中心としたメニューがあります。
同施設内には宮崎牛が購入できる直売所もあります。
＜施設の概要＞
営業時間：11時～15時/17時～21時
定 休 日：不定休
住 所：宮崎県都城市高木町６３１６番
電 話：(0986)38-3322
場 所：MAPを表示
堀川レストランとむら（日南市）
宮崎県日南市にある焼き肉レストランです。運営するのは同市内の戸村牧場を経営する株式会社戸村精肉本店で、系列会社の戸村フーズが作る「焼肉戸村のたれ」は県内では誰もが知る大人気の焼肉のたれです。
＜施設の概要＞
営業時間：11時～14時
定 休 日：毎週火曜日
住 所：宮崎県日南市園田3丁目1-11
電 話：０９８７‐２３ー８９８９
場 所：MAPを表示
焼肉＆ステーキ なかにし（小林市）
小林市内で西原牧場を経営する株式会社西ノ原牧場が運営する焼肉店です。焼肉を中心として定食やステーキなど幅広いメニューが提供されています。小林市内に住んでいる人なら一度は行ったことがある人気店です。
＜施設の概要＞
営業時間：11時30分～14時/18時～22時
定 休 日：毎週水曜日
住 所：宮崎県小林市細野1889-1
電 話：(0984)22-4649
場 所：MAPを表示
その他の指定店
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宮崎牛が購入できるお店（販売店）
レストランと同じく販売店の登録もあります。
購入された宮崎牛は、ＪＡ宮崎経済連肉牛トレーサビリティシステムにより、記載されている10桁の個体識別番号を入力するとその牛がどこで産まれ、どこの誰が、どんな飼料を与えて育てたのかを確認することができます。
＞＞ＪＡ宮崎経済連肉牛トレーサビリティシステム
Ａエーコープ各店（県内全域）
JAと経済連が協同出資した会社が経営するスーパーマーケットで、宮崎県内に34店舗あり利用しやすい販売店です。安心して宮崎牛が買える最寄りのお店です。
コープみやざき各店（宮崎市/都城市/都農町）
生活協同組合の組合員が出資するスーパーマーケットで、現在宮崎市・延岡市・日向市・都城市・小林市・日南市に合計16店舗あります。宮崎牛のみならず販売する商品一つ一つを組合員が厳選しています。
ミヤチク直売店（宮崎市/都城市/都農町）
宮崎県内で畜産の生産・加工・流通・販売を手がける企業が運営する直売店です。工場直送の鮮度の高い宮崎牛が購入できます。現在宮崎市・都城市・都農町に合計4店舗あります。
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