金松法然神社(かなまつほうぜん)

金松法然神社(かなまつほうぜん)

金松法然神社(かなまつほうぜん)

一つだけ願いをかなえてくれる焼酎の神様

江戸時代の御坊様である金松法然様が祀られている社です。法然様は出身は不詳ですが、いつからかえびの市のこの地に住むようになった御坊様で、大の焼酎好きですが、法力はとても強く地域の人々を幾度となく災難から救った霊験あらたかな御坊様です。
1777年(安永6年)に往生された後、えびの市栗下区の人たちがその徳を慕って霊位を安置したのが現在の場所です。
法然様は、死の直前に「私が死んだら焼酎を供えて一つの願を立てろ、かなえてやる。一度に二つ以上の願いはかなわんぞ、欲張りはいかんぞ」と遺言され目を閉じられたと伝えられています。
以降、法然様は「金松法然」または「焼酎法然」と呼ばれ、今でも多くの人にその徳が慕われています。

金松法然入り口金松法然 法然坊の像法然坊の像

参拝方法

金松法然様は一つだけ願いを叶えてくれるありがたい神様です。法然様に願いを叶えてもらう参拝方法がありますのでご紹介します。
参拝に必要なものは、「焼酎」(※必須、特に地元の焼酎「明月」を好むとか)、「ロウソク」、「線香」、「お米」、「塩」です。
県道53号線の金松法然入り口から西へ200mほどの場所に「ながたにストアー」というお店があり、そこで一式揃った参拝セットを購入することができます。早朝などお店が閉まっている場合は、自動販売機での購入もできます。(但し、午後10時~朝6時までは販売停止)

ながたにストアーながたにストアー お詣りセットの自動販売機お詣りセットの自動販売機

参拝方法① ロウソク

まず、社殿の手前左右にある赤いロウソク立て(どちらでも良い)に火を灯したロウソクを立ててお供えします。ライターを忘れた方は社務所などにライターが準備されているそうです。

社殿手前のロウソク立てロウソク立て

参拝方法② 線香

ロウソクに火を灯したら、次に線香に火をつけます。線香に火がついたら、社殿前にある線香を立てる香炉にお供えします。香炉だけでなく法然様のお像などにも分けてお供えしてもよいです。

香炉香炉

参拝方法③ 焼酎

法然様が祀られているお堂の前に御猪口が備えられていますので、そこに焼酎を注ぎ入れてお供えしてください。

お供え用の御猪口お供え用の御猪口

残った焼酎は、持ち帰って飲まれてもいいそうです。法然様と杯を交わすことでより願いが叶いやすくなるかもしれないですね。
残った焼酎は決して墓石などにかけないようにしてください。墓石が腐食して土台が溶けるそうです。不要な場合は横に一升瓶が置いてありますので残った焼酎はそこに入れるようにしましょう。

残った焼酎はこの中へ残った焼酎はこの中へ

焼酎「明月」はどんなお酒?

焼酎明月

参拝方法④ お米とお塩

次にお米とお塩を横に備えてある一升枡の中へ入れてお供えします。

お米とお塩を供える一升枡お米とお塩を供える一升枡

参拝方法⑤ 祈願

最後に法然様へ願い事をお祈りしましょう。大事な注意事項は、「願い事は一つだけ」です。二つ以上しないようご注意ください。
祈願の方法は、鐘を鳴らして二礼二拍手でもいいし、手を合わせるだけでもいいそうです。神式に倣えば祈願する際に自分の名前と住所を伝えるようにしましょう。

法然様が祀られるお堂法然様が祀られるお堂

最後に

神社にはお礼参りの焼酎などがたくさん奉納されていて、法然様の法力の強さがうかがえます。
もし、願いが叶ったなら、お礼参りをしておくと法然様も喜ぶと思います。先ほど紹介したながたにストアーに「御礼」ののし付の焼酎なども販売されていますので利用すると良いと思います。

御朱印

残念ながら御朱印はありません。記念スタンプがあるので代用することもできます。

アクセス

金松法然は九州自動車道えびのICから3km、車で10分ほどの距離にあります。えびの市役所から南(えびの高原方面)へ500mほど進むと「ながたにストアー」がある交差点へ出ますので、そこを左折し100mほど進むと走路の右手に「金松法然入り口」の看板が見えます。あとは道なりに600m、車で2分ほど丘を登っていくと着きます。駐車場は12台ほど止められます。

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