武家屋敷伊東邸「おび茶寮」
武家屋敷伊東邸「おび茶寮」
宮崎県日南市の飫肥城下町にある武家屋敷伊東邸を解体復元してできた施設です。お食事処の「おび茶寮」では、ランチメニューに加えて抹茶や甘味が楽しめるカフェメニューがあります。
伊東邸は、飫肥藩伊東家五万一千石の小京都と呼ばれた城下町の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されたエリアに復元された武家屋敷で、伝統的な建物の造りを残しつつ、現在の建築法や消防法、耐震法などの基準をクリアして復元されています。元々は茅葺屋根だったそうですが、各種基準をクリアするのが難しく、今回は復元はできなかったようです。しかし、将来的に復元できるようになった時のために茅葺屋根用の基礎はしっかりと残しているとうことです。
建物は基礎からの新築となっていますが、間取りや構造などはできる限り復元されていていて、伝統ある武家屋敷の良さを最大限に引き出す設計となっています。
場所は、飫肥城大手門の手前にある飫肥観光駐車場下の道路を狭さんだ向い側にあります。道路沿いに「武家屋敷 伊東邸」の看板があるのですぐわかると思います。
おすすめのメニュー
お店で一番の人気メニューは「まぐろ丼まぶし御膳(1620円)」ですが、今回おすすめするのは「だし巻きたまご御膳(1000円)」です。おび茶寮は、「ご飯とお味噌汁を御馳走に」をコンセプトとしていて、ご飯は羽釜で炊かれていて一粒一粒が宝石のように輝くふっくらもちもちの白いご飯で、出汁も丁寧に取られたこだわりの御馳走となっています。その自慢のご飯と出汁が存分に楽しめるメニューとして「だし巻きたまご御膳」を紹介します。
御膳は、メインのだし巻き玉子にサラダ、小鉢、ご飯のお供、漬物にご飯と味噌汁がついたセットとなっています。
だし巻き卵に使われている卵は、放し飼いのストレスのない環境で飼育された鶏から獲れた卵が使用されています。その卵をたくさん使っているので、だし巻き玉子は想像していたよりかなり大きくボリューム満点です。味はほんのりと甘く優しい味付けで、出汁の香りが活かされています。
おすすめのご飯は、店内から見える羽釜で炊かれていて、評判どおりのふっくらもちもちで、嬉しいことにお替りが自由となっています。だし巻き玉子に醤油をちょっと掛けて一緒に口へ運ぶと最高の味わいが楽しめます。また、だし巻き玉子の他にも漬物やご飯のお供と一緒に食べるのも、ご飯の美味しさが一層引き立ってこれもまた最高です。
お味噌汁も出汁の香りを壊さないようやや薄味に仕立てられていますが、とても風味豊かな味わいで、一口すすると温かくてホッとするお味噌汁です。使われている具材は全て地元のものにこだわっているようです。
こだわりの白ご飯を頂くのに、だし巻き玉子と漬物でも十分なのですが、今回は「宮崎牛のメンチカツ(300円)」も単品で追加注文しました。漬物もいいのですが、ご飯と肉の相性も抜群です。このだし巻きたまご御膳と宮崎牛メンチカツの組み合わせが「おび茶寮」を味わう最高の組み合わせでないかと個人的には思っています。一番人気の「まぐろ丼まぶし御膳」もご飯の良さが引き出せるさまざまな食べ方が楽しめるメニューなので、とても迷うところではあります。
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お店の外観・内観
外観は伝統ある飫肥の城下町にしっくりとくる黒を基調としたデザインで、外壁には地元産の飫肥杉が使われています。屋根は金属屋根となっていますが、後からでも茅葺屋根を載せることができる下地となっています。また、瓦の部分は元々セメント瓦だったものを日本瓦の飫肥瓦へと変更しているそうです。リノベーションにあたってはだいぶ苦心したようですが、伝統ある武家屋敷の様式を可能な限り復元した建物となっています。
内装も黒っぽい木目を基調としたシックな造りで、外装同様当時の伝統様式を極力活かした仕様になっています。天井は茅葺のイメージが伝わるよう天井板は張らず吹き抜けにしてあり、鴨居の高さや梁の太さなども当時のままにしているようです。床は武家屋敷の板間を表現するため、ここにも地元産の飫肥杉が使われています。
伊東邸「おび茶寮」のメニュー
メニュー表をめくるとまず出てくるのが一番人気の「まぐろ丼まぶし御膳(1620円)」。地元油津港で水揚げされた生マグロを刺身として食べてもよし、ご飯に載せて丼ぶりとして食べてもよし、出汁をかけてお茶漬けにするなどさまざまな食べ方が楽しめるメニューです。続いて「だし巻きたまご御膳(1000円)」、「宮崎牛ステーキ丼まぶし御膳(2480円)」と続きます。宮崎牛はトップクラスの「安楽牛」が使用されていて、マグロ丼同様の食べ方で楽しむことができます。
その他のメニューでは、「チキン南蛮御膳(1200円)」や「宮崎牛のメンチカツとコロッケ御膳(1200円)」や北郷産の原木しいたけを使用した「椎茸カレー800円)」など多彩なメニューが用意されています。
単品メニューでは、「だし巻きたまご(780円)」や「宮崎牛メンチカツ(300円)」、「宮崎牛コロッケ(300円)」などが単品注文できるようになっています
カフェメニューでは、飫肥で焙煎されたオリジナルブレンドの「塒(ねぐら)コーヒー(480円)」の他に、宮崎県産有機抹茶を使用した「抹茶(480円)」や優雅な香りが華やぐジャスミンティーの「花茶(680円)」などのお茶系の飲みものや、7種類のスパイスと日南マイヤーレモンなどを使用した「日南クラフトコーラ(500円)」などのソフトドリンク(250円~500円)も楽しめます。
カフェメニューでは、ドリンクの他にデザートも楽しめます。お湯を掛けると綿菓子の雲が溶けて中から饅頭が出てくる「雲隠れぜんざい(680円)」や「アイスクリーム(240円)」などがあります。
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お店の概要
営業時間:11:00~17:00(ランチ11:00~15:00)
※夜は完全予約制
定 休 日:火曜日(休日の場合は翌日)
住 所:宮崎県日南市飫肥8丁目6-10
電 話:0987-55-8010
駐 車 場:有(敷地内に10台ほど)