馬生木 八大之宮(もうぎ はちだいのみや)

馬生木八大之宮(もうぎはちだいのみや)
宮崎県高千穂町にある「八大龍王水神」から車で5分ほどのところにある同じく八大竜王が祀られる神社です。八大龍王水神とは対を成すと言われており、女神(八大竜王水神)に対して男神(馬生木八大之宮)となっており、参拝する際は両方お詣りした方が良いとされています。
八大之宮は、山あいの田園が広がる集落の中のこんもりとした林の中にある小さな社ですが、存在感がとても強く遠目からでもそこに神社があるとわかるほど林全体から強いオーラを発しているように感じます。
参拝の方法は、八大龍王水神と同じく卵と酒を供えて線香をあげます。線香はライターとともに参拝者が使えるように準備されていますので、お酒と卵を持参すれば大丈夫です。

県道207号線を進むと道路の脇に「八大之宮」とか書かれた石碑と木製の鳥居が見えてきます。道路は狭いので運転には十分気を付けてください。
わき道を下に降りていくと車3~4台分の駐車スペースが参道入口の鳥居の前にあります。

八大之宮参道入口の鳥居
鳥居には高千穂地方によくみられる七五三縄の注連縄が付けられています。右から7本、5本、3本の標(藁茎)がさがっているのは、「七は天神七代、五は地神五代、三は御祖神日向三代」を表しているからです。
小さいながらも強いパワーと神聖な空気が感じとれます。

手水舎と御神水が湧く井戸
龍族である八大竜王は水中に棲み雲や雨をもたらす水神様として崇められており、八大龍王水神同様に大地の恵みとなる水が湧き出ています。この透き通ったきれいな御神水は、古くから地域に恩恵をもたらした貴重な水として大事にされています。
林の中にある小さな神社ですが、これだけ多くの方が参拝に来られるにはそれだけの理由があるのでしょう。

御神水が湧く井戸の内部です。青く澄んだ水神様の御神水は、八大龍王水神同様に霊験あらたかとして汲んで帰られる方も多くいます。

社殿
林の中でひときわ存在感を放つ社殿です。周辺はきれいに清掃がされていて、大事にされているのがよくわかります。お供えするお酒と卵は竜神様の好物で、お供えするとお返しに願いを叶えてくれるのだとか。
八大之宮と八大龍王水神について、巷では神社の規模や知名度のせいか八大龍王水神を男神、八大之宮を女神とされている方が多くいらっしゃいますが、八大之宮の社殿の千木を見ると外削ぎになっており鰹木も奇数ですので、八大之宮は男神であると思われます。
なによりも強い神的なパワーを放つこの二つの神社は、共にお詣りしておいた方が良いと思われます。

龍神祝詞(りゅうじんのりと)
龍神祝詞は、龍神とご縁を結び願いを叶える言葉で、起源は不明ですが、農業を主とする日本では、雨乞いをするときに、龍神祝詞を唱えて龍神の力をお借りしたとのではないかと言われています。
祝詞の意味は以下の通りです。
『高天原に鎮座し、天と地にお姿を現す龍王は、宇宙の創造主のお使いであり、あらゆるものを産んで育て、万物を支配する王です。
十種の御寶に姿を変え、自由自在に天上界、地上の世界、人間界を治める龍王神を敬い、六根(眼、耳、鼻、舌、身、意の6つの感官能力)すべて一筋にお仕え致します。
愚かな心を戒め、生きとし生けるものの罪穢れ、あらゆるものの病や災いを祓い清め、萬世界をお治めくださいますようお願い申し上げます。
六根で思う大きな願いが成就するよう恐れ多くも申し上げます。』(引用元:https://pentacles1.com/ryujinnorito/)

周辺のおすすめの宿
神社の概要
住 所:宮崎県西臼杵郡高千穂町馬生木集落
電 話:
御 際 神:八大竜王を祀る
御 神 徳:五穀豊穣・願望成就
創 建:不詳
アクセス
八大龍王水神へ参拝した後に行かれるとわかりやすいと思います。八大龍王水神から来た道を灯篭と石碑があるところまでもどり、そこから来た道と逆方向へ曲がります。(県道207号線を右折)あとは道なりに5分ほど走ると鳥居が見えてきます。