足湯の駅えびの高原
足湯の駅えびの高原
標高1200mのえびの高原にある観光商業施設で、ショッピングや食事ができるほか登山トレッキングの休憩場所として足湯や無料休憩所の利用などができます。夏は平地と比べて気温が10℃ほど低いので避暑地としても楽しまれています。ただ、冬場は南国宮崎とは思えないほど雪が積もることもある極寒の地となります。
もともとえびの高原は宮崎の観光の父とも呼ばれている故岩切章太郎氏が切り開いた観光名所で、足湯の駅(旧えびの高原レストセンター)も宮崎交通グループの企業が運営していましたが、新燃岳や硫黄山の度重なる噴火に伴い経営を断念、えびの市へ無償譲渡し、現在はえびの市の管理のもとで運営がおこなわれています。
標高1200mの高地にあり、途中の車の運転が大変ですので、行かれる方は車の運転にお気をつけください。一部の道路が火山活動のため通行が規制されていますので、行かれる前に最新情報を確認してください。(小林市方面からの県道1号線)
1Fの施設案内
ヤマザキショップ
1F売店にはお土産品やコンビニ用品などを販売するヤマザキショップが入っています。品揃えはコンビニ商品とお土産品が1:3ほどの割合となっていて、宮崎県や鹿児島県で人気のお土産品を中心にスナック菓子やカップめんなど観光や登山に合わせた品揃えとなっています。
えびの高原名物「豆大福」
その中でも一番人気なのが、足湯の駅えびの高原のヤマザキショップでしか買えない「豆大福」です。価格はお手頃な170円で、大福の中のあんこの小豆が大粒でゴロゴロしているのが特徴です。2023年の11月には九州で1位、全国でも4位の売上を記録するほどの人気ぶりです。足湯へ来たら必ず食べておきたいえびの高原名物です!
えびの高原があるえびの市には陸上自衛隊の駐屯地や演習場がありますので、迷彩柄の服やカバンなど自衛隊グッズの販売コーナーも展開しています。
雑貨コーナー
同じく1Fには雑貨販売コーナーがあります。衣料品や帽子・バッグなどを中心にアクセサリーや和柄の雑貨などが販売されています。
無料休憩所
1Fヤマザキショップの隣には無料の休憩スペースがあります。登山・トレッキングの後の休憩、ドライブの途中での立寄り休憩など様々なシーンで利用されています。無料休憩コーナーにはテーブルとイス、自動販売機が設置されています。ゴミの持ち帰りなどマナーをまもって利用しましょう。
えびの高原観光案内所
足湯の駅えびの高原の建物内にはえびの高原の観光案内所があります。登山・トレッキングの案内や周辺観光の情報を聞くことができます。パンフレットやマップの配布もおこなっています。
2Fの施設案内
長らく休止していた足湯の駅えびの高原の2階スペースですが、2024年7月26日に「霧の音(きりのね)」として改装グランドオープンしました。
「霧島」は霧島連山が霧に浮かぶ島のように見えることから名づけられています。その白んだ霧の奥にそっと耳を澄ますと、葉が揺れあう音、雨の雫が流れ落ちる音、動物たちが暮らす営みの音が心地よいハーモニーのように聴こえてくる。霧島の自然の豊かさを感じてほしいという思いから「霧の音」と名づけられているそうです。
飲食コーナー
2Fへ上がって左手に飲食コーナーがあります。カフェレストラン「MOLIENDO」、プリン「KOSHIKIDAKE」、和カフェ「EBINOMUSUBI」の3店舗があります。いずれもイートインタイプでフードコート風になっています。現在「EBINOMUSUBI」はお休みのようです。
Moliendo Cafe(モリエンド・カフェ)
店名は、世界的にヒットした曲「コーヒールンバ」の元曲Moliendo Cafe(モリエンド・カフェ)から名づけられています。宮崎県産の「みやざきハーブ牛」を使用したローストビーフサンドやローストビーフドッグなど軽食メニューを提供しています。
Pudding KOSHIKIDAKE
「漢プリン」など宮崎で人気のイーナプリンの霧島ブランドのお店です。霧島連山のひとつ「甑岳(こしきだけ)」は別名プリン山とも呼ばれていることから名づけられたそうです。
地元えびの市の東養鶏所の卵を使用したこだわりのプリンがおすすめです。その他にも宮崎産のレモンを移用したレモネードやスカッシュなども人気です。
無料休憩所
2Fのフロア全体は無料の休憩スペースとなっています。テーブル席36席・カウンター席20席・ソファー席6席があり、くつろぎながらゆったりとした時間が過ごせます。
窓際に設けられたカウンター席からは霧島連山の中で一番高い韓国岳がすぐ目の前に広がり、その眺めは最高です。韓国岳の左手前には硫黄山があり噴気が勢いよく上がっていて火山活動の力強さを感じることができます。
キッズスペース
2Fへ上がって右手奥の方には2歳~6歳までの子どもが遊具を使って自由に遊べる「キッズスペース」があります。ボルダリングやトランポリン、絵本などが設置してあり、利用料は無料です。キッズスペースを利用する際は靴を脱いで上がり、必ず保護者が見守ってください。
足湯の案内
足湯の駅えびの高原の建物の横(南側)には無料の足湯があります。川湯をイメージした足湯はウッドデッキに囲まれていて韓国岳を眺めながらゆっくり浸かることができます。温度は36~37℃とやや低いですが、登山・トレッキングでに疲れた足を癒すのに丁度よいです。ただ、冬場は気温が氷点下となりますので利用は控えた方がいいと思います。
泉質はカルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩泉でpH6.6の中性の温泉です。動脈硬化症、切り傷、やけど、慢性皮膚病などに適応があります。
周辺の観光施設
山の駅りんどう
足湯の駅えびの高原と道路を挟んだ向い側にある観光商業施設です。お土産品やアジアン雑貨、飲食店などが入る施設で、足湯の駅同様に食やショッピングを楽しむことができます。
えびのエコミュージアムセンター
足湯の駅えびの高原の前に広がる有料駐車場のすぐ隣にある施設です。えびのエコミュージアムセンターは、霧島錦江湾国立公園、霧島ジオパークのビジターセンターとして、霧島山の自然や歴史、登山情報についてパネル、映像、標本などで紹介しています。
霧島連山の地形や歴史、棲息する生き物などに興味がある方はぜひ立寄ってみてください。入場料は無料です。
国民宿舎 えびの高原ホテル
足湯の駅えびの高原からえびの市方面へ県道30号線を100mほど下ったところにある宿泊施設です。県営の国民宿舎で日帰りで温泉利用などもできます。
冬には日本最南端の屋外アイススケート場もオープンします。
施設の概要
営業時間:9時~17時
定 休 日:年中無休※各ショップは不定休
住 所:宮崎県えびの市末永1495
電 話:0984-33-1155
駐 車 場:施設敷地内に20台ほど
アクセス
宮崎県小林市側からは県道1号線、えびの市側からは県道30号線、鹿児島県霧島市側からは県道1号線をそれぞれ上り、それぞれの道路が合流する頂上地点にあります。小林市側から上る道路は硫黄山の火山活動の影響により現在通行が規制されています。小林市側から上られる方は行く前にえびの市の方へ道路の通行状況を確認した方が良いです。現在(2024.8.18)の規制状況は、土日の日中(9時~17時)のみ通行可となっています。(自転車やバイクは通行不可)