宮崎八幡宮(みやざきはちまんぐう)
宮崎八幡宮(みやざきはちまんぐう)
神社の由緒
今からおよそ900年前の平安時代(西暦1050年ごろの永承年中)にこの地方の開拓にあたった国司海為隆が、旧来この地に奉祀されていた橘の大神と共に宇佐八幡大神をこの地に勧請し、合祀したのが創建と伝わっています。この地は平安時代から鎌倉時代にかけては「渡別府(わたりのべっぷ)」と呼ばれ、江戸時代には「上別府(かみのびゅう)」、明治時代末期に宮田町と変更されています。
時代とともに、領主をはじめ宮崎の中心の氏神として「八幡さま」の愛称とともに、人々に崇敬されてきました。御祭神として、誉田別尊(応神天皇)、足仲彦尊(仲哀天皇)、息長帯姫尊(神功皇后)、伊邪那岐命、伊邪那美命、橘大神が祀られており、弓矢・武勇・文教・学問・商工・殖産・安産・守護の御神徳があると言われています。
また、江戸末期から明治五年にかけて、この地に杉田千陰が私塾の杉田塾を開設し、明治5年の学制頒布により上別府小学校となり、現在の宮崎小学校の母体となっています。
みどころ
神門
鳥居をくぐった先にある神門です。表には「萬世泰平」、裏には「神徳教仰」と書かれた扁額が掲げられています。「萬世泰平」は万世の平和への願いを込めた昭和天皇の終戦の詔「万世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス」から引用されたものと思われます。「神徳教仰」は神様の功徳や威徳を尊び、その御利益をいただくという意味でしょうか。鮮やかな朱色の美しい神門です。
巨木クスノキ
宮崎八幡宮の御神木と思われるクスノキの巨木で、社殿に向かって右手にあります。境内のイヌマキ等と合わせた面積6219㎡が平成16年に宮崎市の緑の保全地区に指定されています。
稲荷社
社殿を右手から回ったところにある宮崎八幡宮の末社の稲荷社です。美しい朱色の鳥居が並ぶ神道系の稲荷神社で、稲を象徴する穀霊神・農耕神として五穀豊穣、商売繁盛、開運招福、火防の守護神として信仰されています。
御神輿
宮崎八幡宮では毎年7月の中旬頃に「夏越祭」が行われ、2日目の御神幸祭では御神輿を中心に約四百人の行列となり大変多くの人出で賑わいます。夏越祭の歴史は古く、450年前から行われているそうで、新年からの半年の間で身についた穢れを落とし、無病息災を願い、過ごしにくい日本の夏を無事に過ごせますようにと祈ったのが夏越祭の始まりです。
水神の石塔
宮崎八幡宮の境内には「水神」と刻まれた石塔がいくつも点在しています。神社周辺の水神様を合祀したものと思われます。昔、宮崎市街地全域は小戸と称し、「筑紫の日向の橘の小戸」にも出てくる通り伊弉諾大神が禊祓をされた地で、古くより清浄する水に縁の深い土地として水神様が多く祀られていたのかもしれません。
御朱印
御朱印は境内にある社務所で頂けます。受付は午前9時から午後4時までで、初穂料は500円です。御朱印帳を持っていけば直に書いていただけます。御朱印帳がない方(忘れた方)には紙の御朱印も用意してあります。
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神社の概要
住 所:宮崎市宮田町3番27号
電 話:(0985)20-7878
御 際 神:誉田別尊(ほんだわけのみこと:応神天皇)
足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと:仲哀天皇)
息長帯姫尊(おきながたらしひめのみこと:神功皇后)
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
伊邪那美命(いざなみのみこと)
橘大神(たちばなのおおかみ)
御 神 徳:弓矢、武勇、文教、学問、商工、殖産、安産、守護
創 建:永承年中(1050)頃
アクセス
宮崎の市街地の中心部にある神社です。JR宮崎駅から800m、徒歩で12分、車で5分ほどの距離にあります。みやざき県庁からは300m、徒歩で4分ほどです。参拝者用の駐車場が神社の鳥居の前にあります。